全く新しい個別指導「新個別」開発秘話 プラッツ座談会
個別指導NSGPLATS(プラッツ)は、2010年、全く新しい個別指導スタイル「新個別」をリリースしました。そこで、この「新個別」を手掛けたスタッフに、開発からリリース、そして今後の展望などについてお話しを聞きました。
- 小川 善弘 Yoshihiro Ogawa
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・2003年 NSG教育研究会 柏崎エリア 統括責任者
・2006年 NSG教育研究会 長岡エリア 統括責任者
・2008年 NSG PLATS個別指導部 部長
・2014年 NSG PLATS個別指導事業本部 本部長
- 新田 大樹 Hiroki Nitta
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・2007年 NSG家庭教師 教育プランナー
・2008年 NSG PLATSけやき通り教室 教室長
・2011年 NSG PLATS白山教室 教室長
・2013年 NSG PLATS新大駅前教室 教室長
- 古川 智詞 Satoshi Furukawa
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・2003年 NSG教育研究会 長岡本校
・2007年 NSG PLATS小針教室 教室長
・2011年 NSG PLATS新潟駅前教室 教室長
・2011年 NSG PLATS女池教室 教室長
- 三富 勇樹 Yuuki Mitomi
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・2000年 NSG教育研究会 豊栄校
・2001年 NSG PLATS小針教室 教室長
・2006年 NSG PLATS白山教室 教室長
・2011年 NSG PLATS小針教室 教室長
- お客様に本当に価値のあるものを提供したい
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司会 2010年にリリースした「新個別」の特徴は何ですか? 小川 どの学年にも先生1人に生徒1人の「完全1対1指導」を取り入れた指導スタイルです。特に、中学生の指導スタイルは、生徒が自ら学びながら問題に取り組んでいく「演習指導」と「完全1対1指導」を組み合わせたもので、どの塾も行っていません。 司会 それまでの指導形態から「新個別」に変えようと思ったきっかけは何ですか? 小川 個別指導の本当の良さを実現したかったからです。現在の個別指導は、先生1人に生徒が複数、つまり「1対複数指導」が主流です。PLATSも以前は先生1人に生徒2人までの個別指導、つまり、「1対複数指導」でした。でもいろいろな課題があったんです。
“生徒が質問したい時に質問ができない”“講師が問題を解く過程を見ることができない”“ペアになる生徒の学年・教科・学力が異なるため、講師は指導時間を平等にすることができない”などですね。司会 「新個別」のポイントは「完全1対1指導」ということでしょうか? 新田 もちろん、「完全1対1指導」を取り入れることで、“生徒が先生に質問しやすい”“講師が生徒の問題を解く過程を見て、つまずきの瞬間に立ち会える”などという個別指導の良さを実現しやすくなっていると思います。さらに「新個別」は、物事を学ぶ持続力や集中力を育成できるとも考えています。この力をPLATSでは「学習体力」と呼んでいます。これまでの個別指導は、先生に頼りがちになり、この「学習体力」が育ちにくいと考えられていました。でも、「新個別」ではこの力を育成できると考えているんです。 小川 これは、私自身、そしてPLATSの多くの社員が集団指導での教務経験があることが影響していると思います。集団指導では、その指導スタイルの特性から、自ら学ぶ際の集中力や持続力を育成しやすい面があります。これは、点数アップや志望校合格といった学習成果を出すという点でも、その後の人生を切り開いていくという点でも重要になりますので、個別指導においても何とかこの力を育成したいという思いがありました。 司会 集団指導での経験が活きたということですね。 三富 集団指導を経験したからこそ、その良さを個別指導にも取り入れたいと考えました。また、個別指導でしか実現できない良さがあることも実感しました。「本当に価値のある個別指導」って何なのかというのを、広い視野で見ることができたのかもしれません。 司会 新指導システムへの移行はスムーズでしたか? 小川 大きなシステムの変更ですので、社内で提案して“すぐにGo”という感じではなかったですね。ただ、そこで“ただ単にNo”を突きつけられるわけではなく、会議のたびにアドバイスをもらい、再度、チャレンジするということを何度も何度も繰り返して実現していきました。会社全体が「新個別」に対して、より良いものとするための協力を惜しまなかったという印象でした。 司会 社内で承認を得る以外にも大変だったことはありましたか? 小川 どこの塾もやってない初めての指導システムなので、“本当に「成果」出るのか?”“「学習体力」は育成できるのか?”という点を検証する必要がありモニター生を募って、実際に「新個別」を半年間受けていただき、自信をもってリリースすることができました。 新田 モニター授業で「新個別」の効果がはっきりしたことにより、「お客様に本当に価値のあるものを提供できる」という確信がもてました。また、通塾生や授業を担当する講師にシステム変更を説明するときも、力強く話すことができましたね。 - より良いものを作るために、自分自身に問いかける
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司会 システムが変更されることについて、社員の皆さんはどう思われましたか? 古川 正直、大変さは感じました。しかし、同時にワクワク感もありました。自分たちの手で、それまでにない、より良いものに変えられるわけですから。凄いチャンスが来たと思いましたし、期待感もありました。 三富 それまでも「1対2の指導」である程度の成果を出すことが出来ていたと考えていましたので、システム変更に対する不安もありました。しかし、私自身、モニター授業を担当して新個別の可能性を肌で感じることができ、不安は吹き飛びましたね。 古川 それまで大きな問題がなくても「さらに良いものに変えることはできないか?」と問いかけることが大切なんだと改めて実感しました。 小川 「新個別」開発に限ったことではなく、「出せま10(テン)」プロジェクトもそうでしたね。 司会 「出せま10(テン)」ですか??? 新田 「新個別」をリリースし、「新個別」に対するお客様の反応は、こちらの予想を上回るものでしたが、運営状況など、“本当にこのままでいいのか?”と、自分たち自身に問いかけ、10の課題を設定し、それを解決するというプロジェクトを組みました。 司会 ところで、なぜ、プロジェクトの名称が「出せま10(テン)」なのですか? 新田 PLATSは今後も「新個別」で教室展開を加速させていきたいと思いますが、部内で掲げた10の課題を解決できなければ、新しい教室は“出せません”ということで(笑)。 - チームワークで社員の考えが活かされる組織
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司会 ここまでお話を伺っていると、皆さんの「新個別」に対する強い自信が感じられます。 古川 開発段階から社員間の議論を重ねる中で、様々なことを決定してきたこと、自らモニター授業を行い、成果を実感できたことが、自信につながっていると思います。
「出せま10」でも、社員でチームを組み、全員が何かしらの課題解決リーダーとしてプロジェクトに関わりましたよね。三富 自分の考えが反映されることに対するやりがいがありますよね。ずっしりと責任の重たさも感じましたけど・・・。 新田 「新個別」や「出せま10」だけでなく、PLATSは全員で何かを作り上げていくことがすごく多い部署ですよね。みんなで意見を出し合って、「こんなのはどう?」「あんなのはどう?」って話し合って決めていき、目標を決めたらみんなでベクトルを1つにするところが特徴的ですね。 三富 結論が出るまでに時間がかかることもありますが、より良いものを作り上げ、自信をもってお客様に提案する上では、必要なプロセスなのかもしれません。 - これからの展望について
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司会 では、最後に皆さんが思い描いているこれからの展望について、具体的に教えてください。 小川 「新個別」は「出せま10」などを経て、指導システムとしての精度は上がっていると思いますが、まだまだ良くできる点はあると思います。自分たち自身に矢印を向け、より良い個別指導を提案し続けたいというのが第一です。また、自信ある「新個別」をより多くの方々に受けていただきたい、という強い思いもあります。今後はPLATSを新潟県全域そして全国へと広げていきたいですね! 新田 全国展開を実現した後は海外だって可能性はありますよね! 三富 そして、一つひとつのPLATSが、その地域にとってなくてはならない塾であり続けなくてはなりません。広い地域に展開し、一つひとつが輝いている、そうなってこそ「社会貢献」ですよね! 司会 PLATSの皆さんの「新個別」に対する思いと、今後の展開への力強い思いを感じることができました。みなさん、ありがとうございました。 一同 ありがとうございました。